前歯は抜歯が必要であったが、奥歯は温存出来ました。

2018/12/18

[口が臭い]
見た目に反して歯槽骨の融解が軽度でした。
逆に一見問題なさそうでも抜歯が必要なレベルまで歯槽骨が融解していることもあるので、
注意が必要です。

動物の種類:犬

犬種・猫種:チワワ

処置日:2018/12/18



歯茎が赤く腫れています。
また奥歯や犬歯に茶色い歯石がたくさん付着しています。

 

 

下の歯にも全体的に歯石が付着しており、歯茎が赤く腫れています。

 

 

上の前歯の歯肉は重度に炎症を起こし歯周ポケットが5mmを超えていました。
(この子のサイズで正常:1mm程度)

 

下の前歯も同様に歯周ポケットが5mmを超えており、押すとグラグラしていました。

 

 

歯石除去後、歯周ポケットを測定し歯科レントゲンを撮りました。
見た目に反して歯周ポケットはそれほど深くなく、また歯槽骨の融解もほとんどなかったため、歯石除去と研磨のみで済みました。

 

 

左下の歯に関しても見た目に反して歯周ポケットはそれほど深くなく、また歯槽骨の融解もほとんど認められませんでした。

 

 

しかし、上の前歯に関しては歯周ポケットが深く、また歯槽骨の融解が激しかったため6本全て抜歯しました。

 

 

下の前歯は歯根部の歯石を除去するとすぐに抜けてしまうような状態でした。
今回は一見悪く見えるが実際はそうでもなかったというラッキーなパターンでしたが、逆に一見良さそうに見えて悪いパターンもあります。
そのまま歯周病罹患歯を放置していると、どんどん歯槽骨が溶けて他の歯まで抜かないといけなくなるため、普段から口腔無を確認し歯肉が赤く腫れている場合は早めに動物検査をしましょう。

 

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