重度歯周病により下顎犬歯以外全て抜歯しました。

2018/11/19

歯周病が進行すると全抜歯が必要となることがあります。
早期に歯周病治療をすれば抜歯を回避することが出来るので、口臭等の異常に気付いた場合は早めに動物病院に相談されることをお勧めします。

動物の種類:犬

犬種・猫種:トイ・プードル

処置日:2018/11/19



歯石が歯の表面全体を覆い歯が見えない状態です。
また歯肉の後退も著しいです。

 

下も歯肉の炎症が重度です。
特に奥に関しては接触している頰粘膜や舌に潰瘍が出来ていました。

 

歯周病罹患歯に接触している部位の舌です。
炎症が波及しています。(青丸部分)

 

歯石除去が終わったところです。
歯根まで露出しています。
また歯根に膿が溜まっています。(青丸部分)

 

歯科レントゲン検査を行ったところ、重度の歯槽骨融解があり温存することは不可能であったため、上顎は全抜歯を行いました。
抜歯後、鼻の中にまで溜まっていた膿を掻き出し、徹底的に洗浄したのちに溶ける糸で縫合しました。

 

下顎も同様にほぼ全抜歯を行いました。
また、爛れてしまった部分の粘膜は縫合しても裂ける可能性があるため除去しました。
何故かは分かりませんが両下顎の犬歯のみ歯周ポケットもなく、歯槽骨の融解も全くなかったため温存しました。
歯周病が進行すると全抜歯が必要となることがあります。
早期に歯周病治療をすれば抜歯を回避することが出来ます。
口臭等の異常に気付いた場合は早めに動物病院に相談されることをお勧めします。

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