2019/2/13
歯周病が自然治癒することはありません。動物の種類:犬
犬種・猫種:雑種
処置日:2019/02/13
左上の奥歯が見えないくらい歯石が付着しています。
また、頰側の粘膜が爛れています。
写真では分かりませんが、押すとグラグラ揺れ、歯の根本から膿が出てきます。
左下の奥歯にも歯石が付着していますが、歯肉の炎症はほとんどありませんでした。
前歯にも歯石が少し付着していますが、炎症はほぼありませんでした。
歯石除去が終わったところです。
黄色い部分が少し欠けているのが分かりました。
また、本来であれば青矢印の部位まで歯肉があるのですが、歯周病により後退していました。
なお赤丸部の歯は歯石除去をしただけで抜けてしまいました。
歯科レントゲン等の検査結果から温存は不可能と判断し、抜歯し徹底的に洗浄下後に縫合しました。
左下の歯は歯石の付着のみで、歯周ポケットの形成や歯槽骨の融解はなかったため、研磨を行いました。
前歯も綺麗でした。
今回は奥歯のみの抜歯となりましたが、後1〜2年放置していたら近隣歯の歯槽骨も融解し抜歯が必要になったと思われます。
歯周病の治療には歯石除去等の処置が必須となります。
自然治癒することはないので、歯周病かもしれないと思った場合はできるだけ早めに動物病院にご相談ください。