歯周病は早期発見・早期治療が重要です。

2019/5/22

歯槽骨の状態は肉眼では分かりません。
そのため、歯槽骨の状態を把握するためにはレントゲン検査が必要となります。

動物の種類:犬

犬種・猫種:マルチーズ

処置日:2019/05/22



歯石が歯面全体を覆っています。

また歯肉も赤く腫れています。

 

青丸部は肉眼上歯が確認出来ません。

 

    

青丸部の歯が尾側(後ろ側)に変位しています。

 

歯石除去後の写真です。

青丸部の歯が回転しています。

歯周病になりやすいため、矯正等も選択肢の1つですが、矯正には頻回麻酔が必要であることから今回は行いませんでした。

 

青丸部分は歯科レントゲン検査でも歯が認められなかったため、生まれつきなかったと思われます。

 

尾側変位を起こしている切歯(前歯)についても矯正や予防的抜歯などの選択肢がありますが、この部位の歯槽骨や歯肉の状態は非常に良かったため、今回は経過観察としました。

 

歯石がたくさん付いていても歯槽骨が良好なこともあれば、一見綺麗に見えても歯槽骨が融解していて抜歯が必要となることもあります。

抜歯が必要かどうかの判断には麻酔下での検査が必要となります。

大切なワンちゃん・猫ちゃんの歯を守るためには早期発見・早期治療が必要となります。

大切なペットの歯の健康のためにも、今まで歯科検査を受けたことがない方は、一度しっかりとした歯科検査を受けてみてはいかがでしょうか?

 

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