2019/4/6
叢生歯は非常に汚れが付きやすいため、歯周病になるリスクが非常に高いです。動物の種類:犬
犬種・猫種:パグ
処置日:2019/04/06
赤丸部にわずかに歯石の付着が認められますが、その他の部位は歯垢・歯石の付着もなく問題ありませんでした。
また、青丸部に叢生(重なるように歯が生えること)が認められます。
歯石の付着等はないのですが、青丸部が隆起が認められます。
赤丸部に叢生が認められました。
また、この部位は歯周ポケットも形成されており、触るとグラグラ揺れました。
歯石除去と研磨を行いました。
叢生歯は汚れが付着しやすいので、歯周病の予防のために抜歯することがあります。
しかし今回はまだ比較的若齢であること、歯周組織の状態も非常に良かったことから叢生歯は抜歯せずに温存しました。
羊皮紙様の食感があり、レントゲン検査にて埋没歯による嚢胞形成を認めたため、嚢胞ごと切除しました。
下顎切歯の叢生歯に関しては歯槽骨の融解も見られたため抜歯しました。
この子の飼い主さんは歯科に対する意識が高いため、今回は上顎の叢生歯は抜歯せずにすみました。
叢生歯は非常に汚れが付きやすいため、歯周病になるリスクが非常に高いです。
お家のワンちゃんの口腔内を観察して、叢生歯があれば丁寧に歯磨きするようにしましょう。