2019/4/5
猫の尾側口内炎の治療には様々な方法が報告されていますが、根本治療で有効とされているのは抜歯(全臼歯抜歯後の改善率は60%、全顎抜歯後の改善率は90〜95%)のみと言われています。動物の種類:猫
犬種・猫種:雑種
処置日:2019/04/05
過去に尾側口内炎に対し、全臼歯抜歯を行った猫ちゃんです。
以前全臼歯抜歯(奥歯を全て抜く)後に良化したのですが、時間の経過とともに再発したので、
今回飼い主さんと相談の上、全顎抜歯(全ての歯を抜く)を行いました。
青丸部の粘膜が赤く爛れています。
舌の裏も少し赤くなっています。
尾側口腔粘膜が赤く爛れています(青丸部)
残っていた上顎犬歯を抜歯し、透明の糸で縫合しました(青丸部)
下顎犬歯も抜歯後、透明の糸で縫合しました。
反対側も同様に処置しました。
猫の尾側口内炎の治療には様々な方法が報告されていますが、根本治療で有効とされているのは抜歯(全臼歯抜歯後の改善率は60%、全顎抜歯後の改善率は90〜95%)のみと言われています。
また早めに抜歯した方が改善率が高いと言われているので、もしお家の猫ちゃんがヨダレを垂らしたり、口を痛がっているようであれば早めに動物病院で診察・治療を受けるようにしましょう。