歯科レントゲン検査を行い、歯肉内に埋没していないことを確認後歯石除去を行いました。

2018/12/3

[歯の数が少ない]
肉眼上、歯の数が少ない場合は歯が歯肉内に埋没していることがあります。
歯肉内に歯が埋没していた場合は嚢胞という袋を形成し、骨を圧迫し顎骨を溶かしてしまうこ
とがあるため注意が必要です。

動物の種類:犬

犬種・猫種:ポメラニアン

処置日:2018/12/03



ほとんど歯石も付いておらず、歯肉の炎症もごくわずかです。
本当は丸部にもう1本歯が生えているのが普通なのですが、1本足りません。

 

上の前歯には少し汚れが付着しており歯肉に軽度の炎症も認められました。

 

通常下の前歯は6本あるのですが、4本しかありません。
元々少ないのであれば問題ありませんが、歯肉の中に埋もれている可能性もあるので、レントゲンを撮りました。

 

歯の処置後です。僅かに付いていた汚れも取れています。

 

超音波スケーラーで歯石除去します。

 

歯周ポケットがないかどうか確認しています。

 

歯が欠けていないか確認しています。

 

しっかり検査すると丸部がごく僅かに欠けていました。

 

やや粗めの研磨剤で微細な汚れを除去しています。

 

やや細かめの研磨剤で更に細かい汚れを除去します。

 

細かい研磨剤で艶を出しています。

 

肉眼ではわからない汚れの取り残しがないかどうか特殊な光を当てて確認しています。(汚れがあると赤く光ります)

今回はレントゲン検査の結果、歯肉内に埋もれている歯はありませんでした。
歯肉内に歯が埋もれていた場合嚢胞という袋を形成し、骨を圧迫し顎骨を溶かしてしまうことがあるため注意が必要です。
また一部歯が欠けていた部分がありましたが、被せ物等の処置は必要ない程度でした。
ただし、そのままだと表面がザラザラしており、汚れが付着しやすいため、表面を滑らかにしています。
もし歯の数が少ない、歯が欠けている等の問題があれば、ご飯を食べているから大丈夫だろうと様子を見るのではなく、早めに検査を受けることをお勧めします。

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