歯科レントゲン検査により残根を認めたため、残根除去を行いました。

2019/2/2

肉眼上、歯の見えなかった部分をレントゲンで確認したところ、歯根が残っていたため残根を除去しました。
肉眼上歯がない部分歯根を放置すると骨が溶ける原因となるため、歯の処置時には必ずレントゲン検査を撮って残根がないか確認する必要があります。

動物の種類:猫

犬種・猫種:雑種

処置日:2018/02/02



左上の歯茎の縁が赤く腫れています。
また、奥歯には茶色い歯石が付いています。

 

左下も歯茎が赤く腫れています。
特に奥歯部分は炎症が強く爛れています。
また、歯がない部分の歯肉も少し赤くなっています。

 

上の前歯は肉眼上ありません。

 

下の前歯も肉眼上ありません。

 

左上の歯根部の骨は重度に溶けていたため、抜歯を行いました。
抜歯後、膿を掻き出して洗浄し、透明の糸で縫合しました。

 

左下の顎の骨も溶けていたため、抜歯しました。
肉眼上、歯の見えなかった部分をレントゲンで確認したところ、歯根が残っていたためレントゲンで位置を確認し、残根を除去しました。
また炎症を起こしている歯肉、粘膜は癒合しにくいため綺麗に除去し、透明の糸で縫合しました。
肉眼上歯がないように見えても歯根が残っていることがしばしばあります。
歯根を放置すると骨が溶ける原因となるため、歯の処置時には少し時間はかかりますが、必ずレントゲン検査を撮って残根がないか確認する必要があります。

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