両側吻側下顎骨切除

2021/3/18

口腔内の腫瘍は顎骨に浸潤することも多く、腫瘍を取り切る為には顎骨ごと切除する必要があります
腫瘍が大きくなると顎の切除範囲も広くなってしまいます
口腔内に出来物を見つけた場合は出来るだけ早期に動物病院で検査するようにしましょう

動物の種類:犬

犬種・猫種:ミニチュア・シュナウザー

処置日:2021/03/18



 

     

左下顎第3切歯部の歯肉腫瘤を病理検査したところ悪い腫瘍でした

腫瘍の浸潤範囲を確認するためCTを実施したところ、隣接歯の骨にまで腫瘍が浸潤していたため

腫瘍の完全切除を目的に両側吻側下顎骨切除を実施しました

       

皮膚および口腔内を消毒後、ドレープ(滅菌覆布)をかけました

CT検査結果より腫瘍の切除範囲を決定し、サージカルペンにて切除予定部をマーキングしました

   

術後の状態です

       

術後すぐに自力採食出来ないこともあるため、念のため咽頭チューブ(流動食を入れるチューブ)を設置しました

 

 

後日再診時の様子です

元気・食欲良好で可愛い見た目は維持出来ていました

また術後すぐに自力で採食したため、念のために入れていた咽頭チューブを抜去しました

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