猫ちゃんで歯が溶けている場合は抜歯が必要となります。

2019/2/9

溶けている歯を放置すると細菌等が入り込んで感染を起こす可能性があるので抜歯が必要となります。
今回溶けている歯は全て抜歯しましたが、今後他の歯も溶ける可能性があるので、定期的な歯科検診が必要となります。

動物の種類:猫

犬種・猫種:雑種

処置日:2019/02/09



歯肉が全体的に赤くなっています。
また奥歯に歯石がたくさん付着しています。

 

下の歯茎は上よりも顕著に赤くなっています。
また奥歯には歯石が多量に付着しています。

 

前歯は特に問題ありませんでした。

 

下の前歯も肉眼状問題ありませんでした。

 

肉眼上は青丸部分に歯はなかったのですが、歯科レントゲン検査を行ったところ、残根が認められました。
残痕を放置するとずっと歯肉の炎症が改善しないので、歯科レントゲンで残根部位を確認しながら抜歯しました。

 

左下の奥歯は歯周病により歯槽骨が融解していただけでなく、歯頸部も溶けていました。
そのため抜歯し、炎症を起こした不良歯肉を除去した後、溶ける糸で縫合しました。

 

前歯は歯、歯肉、歯槽骨全て良好でした。
今回は歯周病だけなく歯が溶ける病気も併発していました。
溶けている歯を放置すると細菌等が入り込んで感染を起こす可能性があるので抜歯が必要となります。
今回溶けている歯は全て抜歯しましたが、今後他の歯も溶ける可能性があるので定期的な歯科検診が必要です。
ご家庭で猫ちゃんの口腔内を観察して歯が溶けているようであれば、様子を見るのではなく、一度動物病院で診察を受けるようにしましょう。

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