2019/9/6
口腔鼻腔瘻の治療にはフラップ手術が必要となります動物の種類:犬
犬種・猫種:トイ・プードル
処置日:2019/09/06
他院にて抜歯実施済みだが、くしゃみ、鼻汁が出るとのことで来院されました
口腔内を観察したところ口腔鼻腔瘻が疑われたため、歯科処置を実施しました
左上犬歯部に口腔鼻腔瘻が認められました
両下顎犬歯は歯根部から排膿が認められました
歯肉粘膜を剥離し、張力がかからないようにして縫合しました
右上犬歯部にも口腔鼻腔瘻が認められました
口腔内を清拭した直後なので分かりにくいですが、右下顎の残っている歯2本の歯根からも排膿が認められました
左側同様の処置を行いました
歯槽骨の融解も激しく、温存不可能な状態であったため2本とも抜歯しました
正面から見た写真です
口腔鼻腔瘻の治療にはフラップによる閉鎖が必要となります
投薬等による内科的治療では完治できません
もし、口腔内に瘻管を認めたら早めに手術することをお勧めします