歯冠破折

2019/9/11

破折の治療法には抜歯と修復治療があります
抜歯は美観的デメリットがありますが、一度の処置で治療が終了するというメリットがあります。
修復処置は定期的な麻酔下での定期的な歯科レントゲン検査が必要、修復物の離脱などのリスクがあるというデメリットが有りますが、美観的なメリットがあります。

動物の種類:犬

犬種・猫種:ウェルシュ・コーギー

処置日:2019/09/11



歯石の付着が見られます

特に右上の第4臼歯は歯が隠れるほど歯石が付着しています

 

右下の第一後臼歯にも歯石の付着が認められます

 

歯石除去をしたところ、歯冠破折して露髄していることが分かりました

 

歯科レントゲン検査にて歯根膿瘍を認めたため、抜歯しました

抜歯窩には蓄膿が認められたため、除去し洗浄しました

洗浄後、透明の吸収糸にて縫合しました

 

下顎に関しては、一部の歯に軽度の歯槽骨融解が認められたものの温存できるレベルだったので歯肉をわずかに切開し、ルートプレーニングとキュレッタージを行いました

 

破折の治療法には抜歯と修復治療があります
抜歯は美観的デメリットがありますが、一度の処置で治療が終了するというメリットがあります

修復処置は定期的な麻酔下での定期的な歯科レントゲン検査が必要、修復物の離脱などのリスクがあるというデメリットが有りますが、美観的なメリットがあります

いずれにせよ破折は非常に痛い状態ですので、ご飯を食べているからといって様子を見るのではなく、出来るだけ早めに動物病院で処置をすることをお勧めします

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