猫の歯の吸収病巣に対して歯冠切除を実施

2019/8/19

猫の歯の吸収病巣は進行すると強い痛みを伴います。
治療には抜歯や歯冠切除が必要となります。

動物の種類:猫

犬種・猫種:雑種

処置日:2019/08/19



左上の奥歯に歯石の付着が認められます

また歯肉縁がやや赤くなっています

 

左下の奥歯の歯肉縁も赤くなっています。

 

右上の奥歯も歯石の付着と歯肉縁の赤みが見られます。

 

右下の歯肉縁は赤くなっており、一部歯肉の後退も認められました

 

歯石除去後、特殊なライトを当てて歯石の取り残しがないことを確認しています。

 

右上奥歯は歯槽骨の融解が認められ、根分岐部が露出していました

 

歯周ポケットがあることを確認しました

 

歯石の再付着予防のために歯面をツルツルに磨いています

 

歯槽骨の重度融解等が認められた歯を抜歯し、透明の糸で縫合しました

 

 

下の歯は歯肉の後退は認められたものの、抜歯が必要な歯はありませんでした。

 

歯肉の軽度後退が認められます

 

歯の吸収が認められます

歯科レントゲン検査にて歯根膜の消失が認められたため、歯冠切除を行いました

 

猫の歯の吸収病巣は進行すると強い痛みを伴います

治療には抜歯や歯冠切除が必要となります

お家の猫ちゃんの口腔内を観察してみて、出血が認められたり、痛がったりするようであれば

早めに動物病院を受診するようにしましょう

 

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