2019/6/11
露髄している歯を放置しているとそこから細菌が侵入し、心臓や肝臓などに細菌塊を形成してしまうことがあります。動物の種類：犬
犬種・猫種：ミニチュア・ダックスフント
処置日：2019/06/11
上顎には歯垢・歯石の付着と歯肉の炎症が見られます。
下顎は歯石の付着は見られるものの、歯肉の炎症はごく軽度でした。
歯石除去が終わったところです。
歯肉が後退し、歯根部が露出しています。(青丸部)
また、破折歯には露髄が認められます。(青矢印)
歯石除去と研磨を行いました。
犬歯口蓋側の骨は融解され、口腔鼻腔瘻が形成されていました。
犬歯と第4前臼歯、第１、２後臼歯を抜歯しました。
抜歯窩には膿が蓄積していたため、掻爬後洗浄しました。
抜歯窩が綺麗になったことを確認した後、透明の吸収糸にて縫合しました。
露髄している歯を放置しているとそこから細菌が侵入し、心臓や肝臓などに細菌塊を形成してしまうことがあります。
また、露髄は非常に強い痛みを伴うため、早期に治療する必要があります。
お家のワンちゃん・猫ちゃんの歯を見て、もし欠けているようであれば出来るだけ早く診察を受けるようにしましょう。