2019/5/20
口腔鼻腔瘻とは口と鼻を隔てる骨や粘膜が破壊されることにより、口と鼻が繋がってしまう病態です。動物の種類:犬
犬種・猫種:トイ・プードル
処置日:2019/05/20
両側上顎犬歯の歯肉が赤く腫れ、やや退縮しています。
両下額犬歯部の歯肉がやや腫れています。
また右下奥歯は歯肉の後退が著しく根分岐部が露出しています。
両側上顎犬歯口蓋側に深いポケットがあることが分かります。
また歯周プローブを挿入すると鼻腔から出血が認められました。
口腔鼻腔瘻を起こしていたため、抜歯しました。
鼻腔内に膿が蓄積していたため除去し、洗浄した後縫合しました。
右下顎の奥歯も歯根膿瘍を起こしていたため抜歯しました。
口腔鼻腔瘻とは口と鼻を隔てる骨や粘膜が破壊されることにより、口と鼻が繋がってしまう病態です。
口腔内の唾液や歯垢等が鼻腔内に入ってしまうことにより、くしゃみや鼻汁が出ます。
治療には抜歯が必要となります。
放置すると慢性鼻炎を起こす可能性もあるので、くしゃみや鼻汁が出ているようなら
口腔内を観察してみてください。
もし、口腔内が汚れているようであれば口腔鼻腔瘻かもしれませんので、一度動物病院に行くことをお勧めします。