2019/4/12
歯の数が少ない場合には欠歯の他に、歯肉内への埋没や破折などが考えられます。動物の種類:犬
犬種・猫種:イタリアン・グレーハウンド
処置日:2019/04/12
右上の歯列は全体的に歯石が付着しており、歯肉が赤く腫れています
また、青丸部には肉眼上歯がありません。
右下の歯列にも全体的に歯石が付着しており、歯肉が赤く腫れています
また、青丸部には肉眼上歯がありません。
青丸部の歯は他の歯より吻(前)側に生えており、また斜め向きに生えています。
歯科用レントゲンにて青丸部に歯がないことを確認しました。
その他の歯もレントゲンにて歯槽骨の状態を確認したところ、歯肉の炎症度合いや歯垢・歯石の付着度合いに反して綺麗であることが分かりました。
そのため、歯石除去後に研磨を行い治療を終了としました。
歯科用レントゲンにて青丸部に歯がないことを確認しました。
下顎も上顎同様の処置を行いました。
青丸部の歯は抜歯や矯正を行うのも1つなのですが、歯肉、歯槽骨の状態が非常に良好、腎機能が低下しているため、頻回麻酔は避けたいとのことで経過観察することにしました。
矯正を行う場合には定期的な麻酔下での処置が必要となります。
歯の数が少ない場合には欠歯の他に、歯肉内への埋没や破折などが考えられます。
元々歯の数が少ない場合には問題ないのですが、埋没や破折の場合には治療が必要となります。
一度お家のワンちゃん・ネコちゃんの口腔内を観察してみてください。
もし、歯の数が少ないかも?と思った場合は動物病院にご相談ください。