乳歯抜歯を行い、永久歯の傾斜を変えました。

2018/11/30

[乳歯が残っている]
乳歯が残っていると歯石がつきやすくなったり、永久歯が変な方向に傾いたりすることがあります。
永久歯が生えているのに乳歯が残っている場合には早めに動物病院に相談することをお勧めします。

動物の種類:犬

犬種・猫種:雑種

処置日:2018/11/30



左上に乳犬歯(細い歯)が残っているのが確認できます。(青丸部)
また本来であれば赤線箇所にも歯があるはずなのですが、肉眼上認められませんでした。

 

左下の奥歯が1本少ないです。

上の前歯はしっかりと揃っており、歯肉縁にやや赤みが認められるものの歯石の付着はほぼ認められませんでした。

下の前歯もしっかりと揃っており、歯肉縁にやや赤みが認められるものの歯石の付着はほぼ認められませんでした。

 

歯石を除去した後に研磨し歯科レントゲン検査を行ったところ、欠歯であることが分かりました。
(もし、歯肉内に埋もれていた場合は歯肉切開等の処置が必要となります)
乳犬歯を抜歯してその後噛み合わせを確認しました。

 

噛み合わせを確認したところ永久犬歯が若干鼻側に傾斜していたため、噛み合わせを確認しながら尾側に傾きを変えました。

前歯にわずかに付いていた歯石を除去しピカピカになるまで磨いて治療終了しました。
乳歯が残っていると歯石がつきやすくなったり、永久歯が変な方向に傾いたりすることがあります。
若齢であれば比較的簡単な処置で済みますが、成犬以降になると長期的な矯正治療が必要になったり、歯を短くしたり、抜歯が必要になります。
仔犬のうちから口腔内を確認するようにし、永久歯が生えているのに乳歯が残っている場合には早めに動物病院に相談することをお勧めします。

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