乳歯遺残により歯周病を発症しました

2019/2/16

乳歯遺残により顕著に乳歯遺残部位に歯石の付着としにくの炎症が認められました。
各乳歯には大体の萌出時期が決まっており、その期間を過ぎても全くグラつかない場合は遺残してしまうケースが多いです。
仔犬のうちからを歯科検診を受けるようにしましょう。

動物の種類:犬

犬種・猫種:シーズー

処置日:2019/02/16



青丸部だけ歯石がたくさん付着しています。
また、全体的に歯肉が赤くなっていますが青丸部は特に顕著です。

 

左下も奥の部分が特に歯肉の赤みが強いです。

 

 

乳歯抜歯と歯石除去後、歯石の再付着予防のために研磨をしました。
青丸部に動揺した乳歯が遺残していました。
それによりこの部位にのみ歯石がたくさん付着していたと思われます。

 

 

青丸部が左上の乳歯の噛み合わせ部分です。
左下の青丸部の歯肉の炎症がひどかったのは左上の乳歯の影響と思われます。
乳歯抜歯は去勢手術や避妊手術の際に同時に行うことが多いです。
手術前に聴診等は行うものの口腔内まで確認されず、遺残乳歯が放置されているケースがしばしばあります。
乳歯が遺残したままだと歯石が付きやすくなったり、永久歯の正常な萌出を障害することがありますので、仔犬のうちから動物病院で定期的に歯科検診を受けるようにしましょう。

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